佐原みらい運河の活動記録!vol.4「第2弾 大祭をふりかえる展のウラガワ」

こんにちは!

今回は、前回に引き続き、先月の「令和7年 大祭をふりかえる展」が完成するまでのウラガワをお届けしていく、「第2弾 大祭をふりかえる展のウラガワ」です!

 

今回は、実際の展示の制作を中心に、紹介させていただきます。

特に、4つの観点の作品のうち、私がプロデュースを担当した④佐原の大祭を「奏でる」の作品制作について紹介していきます。

 

 

「SAWARA SOUND PAD “OHAYASHI”(サワラサウンドパッド“オハヤシ”)」。

佐原囃子の音を誰でも奏でられるようにするサウンドパッドであり、それぞれのボタンをタップすることによって、佐原囃子で使われる笛、大皮、鼓、大太鼓、ツケ、摺鉦の6種類の楽器の音が鳴ります。

 

 

実は、本作品は私のわがままな願いによってスタートしています。祭りで佐原囃子を初めて聞いたとき、すごいなぁと思うと同時に「自分もやってみたい」という無邪気な好奇心が芽生えました。このわがままな願いは、私だけのものではないと思うのです。佐原囃子の体験版として、簡単に奏でられる機械があるとより佐原囃子が身近になるのではないかと思い、本作品を企画しました。作品のデザイン/エンジニアリングをサウンドアーティストの佐野風史さんにお願いし、本作品の制作が始まりました。mtgを重ね、作品イメージをすり合わせていきました。

 

 

実際に作品で使う音は、与倉芸座連の皆様と篠笛奏者 片野聡様にご協力いただき、実際の音を録音させていただきました。

 

 

作品制作では、佐野さんが制作する傍ら、私は空間演出等のサポートをさせていただきました。夜通しの作品制作でしたが、完成したときには2人でしっかり楽しんで演奏することができました!実際に演奏してみると、本作品の良さや佐原囃子の素晴らしさを改めて感じることができました。

 

 

この展示のほかに、3つの観点の展示がありました。

 

 

 

 

また、入り口には、本展示のオリジナルシールやご自身で佐原の大祭をふりかえるためのシートも用意しておりました。ふりかえりシートには、私なりに考えた「佐原の大祭」とは何かをメッセージにこめさせていただきました。

 

 

こちらのふりかえりシートには、16名の方々にコメントをいただきました。祭りやお囃子についての想いや応援コメントなど、温かいお言葉をいただきました。一部抜粋し、まとめましたので、ぜひご覧いただければと思います。

 

 

私自身、この展示を通して佐原の方々にとって祭りが、本当に「生き甲斐」なんだと改めて気づくことができました。生き甲斐という言葉は、「生きることの喜び・張り合い」、「生きる価値」を意味します。まだまだ未熟者の私は、生き甲斐という言葉の重みや本質を理解できていません。ですが、みなさんの生き甲斐という言葉を受け取る中で少しずつ自分の言葉として落とし込めているように感じます。今後、生き甲斐という言葉を通して祭りを深く理解していきたいと思いましたし、同時に、祭りを通して生き甲斐という言葉を理解できればなと思っています。

 

この展示や展示に対する皆さんの反応を見る中で、改めて、もっともっと「佐原の大祭」を知っていきたいなと感じました。改めて、ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

 

 

佐原みらい運河株式会社

落合 真弘